1 概要
一般撮影コンソール「CS-7」、放射線情報システム「FINO.WorkManage」、線量管理システム「FINO.XManage」及び一般撮影マネジメント機能「RADInsight」を連携させた独自のワークフロー「RAD Link」を開発し、一般撮影の新たなワークフローを実現させた。「RAD Link」は、X線一般撮影業務において「FINO.WorkManage」の患者登録画面から直接「CS-7」画面に遷移し、端末の移動することなく撮影を行うことができ、また患者登録画面に「RADInsight」を連携表示し写損画像や基準画像を事前把握することで再撮影の低減、並びに撮影の効率化を実現した。さらに、「FINO.WorkManage」と「FINO.XManage」の連携により蓄積された線量情報から、簡便に照射録の作成が可能となっている。本稿では、上記3つの特長を持つ「RAD Link」のシステム構成、特長について紹介する。
2 詳細
■構成
1.RAD Link撮影ワークフロー
「RAD Link撮影ワークフロー」では、一般撮影コンソール「CS-7」における撮影時の患者登録画面を、遠隔操作機能を用いて放射線情報システム「FINO.WorkManage」の患者登録画面を表示することで、CS-7での患者登録を不要としている。(Fig. 1)
Fig. 1 RAD Link撮影ワークフロー
「FINO.WorkManage」の患者登録画面では、患者情報や検査情報の登録/選択が行えるようになっており、患者登録画面の患者を選択することで一般撮影マネジメント機能「RADInsight」画面が表示され、選択された患者の過去の写損情報を確認することもできる。(Fig. 1)
患者登録画面にて、「オーダー発行(MWM発行)」を行うと、「FINO.WorkManage」から「CS-7」にオーダーが発行される。「CS-7」にて撮影情報を追加し、撮影が開始され、撮影が完了すると、自動的に「FINO.WorkManage」の患者登録画面に遷移し、次の検査に移る事が出来る。
2.照射録作成フロー
「照射録作成フロー」では、「FINO.WorkManage」にて、照射録に必要な患者情報に加え、撮影技師情報を登録し、「CS-7」に送信する(Fig. 2)。「CS-7」にて撮影完了後、オーダー情報を含めた 線量情報(RDSR)を線量管理システム「FINO.XManage」に送信し情報管理する。RDSRに含まれていない依頼科、依頼医の情報は「FINO.WorkManage」と「FINO.XManage」が連携することで補完され、照射録に必要な情報が出力される。「FINO.XManage」に蓄積された線量情報、検査情報、患者情報を抽出し、Excel形式で照射録を出力することができる。
Fig. 2 照射録フロー
■機能/特長/用途
1.RAD Link撮影ワークフロー
従来から、一般撮影コンソール「CS-7」と放射線情報システム「FINO.WorkManage」を連携させることで、「CS-7」において、検査開始前の患者登録画面を「FINO.WorkManage」画面に置き換えることは可能であったが、独自ワークフロー「RAD Link」では、「CS-7」画面上に、
一般撮影マネジメント機能「RADInsight」で管理する過去画像、写損画像、基準画像、撮影条件の表示が可能となった。この機能により以下の効果が期待できる。(Fig. 3, 4)
・過去の写損画像を撮影前に確認することで、ポジショニングにおける当該患者の傾向を把握し事前に準備する事による撮影業務の効率化と再撮影の防止
・過去画像を確認することで、再現性の高い撮影が可能
・過去の撮影条件を確認することで、撮影条件の見直しによる最適化の実現
・過去画像のない患者の基準画像を確認による撮影の均一化
Fig. 3 RADInsightを内包したFINO.WorkManage画面
Fig.4 RADInsight画面(写損画像、過去画像、基準画像)
2.照射録作成フロー
独自ワークフロー「RAD Link」により、照射録作成に必要な情報が自動的に蓄積され、照射録作成業務の効率化を実現させた。特長として、照射録に線量管理システムに蓄積された線量情報(RDSR)を採用しており、実際の撮影における線量情報が出力可能という点が挙げられる。(Fig. 5)
Fig.5 照射録
■今後の展望
当社は、一般撮影用 FPD のソリューションを中心に、医療システム全般を担うベンダーとして、システムによる複合的価値を追求して製品開発を行っている。新ワークフロー「RAD Link」は、製品を融合させた開発に取り組みことで実現したシステムである。当社は、今後も医療現場と患者視点に立ったソリューションの提供を通じて、安全安心なより質の高い医療の提供に貢献していく。