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分光放射照度計「CL-700A」の紹介

KONICA MINOLTA Technol. Rep. 2026, 23, 16

分光放射照度計「CL-700A」の紹介 Introduction to the Illuminance Spectrophotometer ‘CL-700A’

  • 河野 利夫* Toshio KAWANO
  • 蝶野 尋紀* Hironori CHONO

*センシング事業部

1 概要

 分光放射照度計は測定光を分光して詳細なスペクトルデータを取得できるため、照度だけでなく色度や演色評価数も正確に測定できるほか、LEDのピーク波長なども測定可能な装置である。分光放射照度計は室内照明や野外照明の照度・色度管理以外にも、プロジェクターや、カメラモジュールなどの光学機器の調整・校正・検査に使用する照明光源の照度・色度管理に利用されている。近年では、プロジェクターの高コントラスト化やイメージセンサーの高感度化に伴い、低照度測定の高精度化・高速化の重要性が増している。また、自動運転や顔認証などで近赤外光を用いたセンシング技術が広く使われており、近赤外光源のピーク波長や放射照度管理も必要となっている。これらの顧客課題を解決するため、従来機よりも測定可能照度範囲を広げ、低照度を高速に測定でき、近赤外域の放射照度測定も可能な分光放射照度計「CL-700A」を開発した(Fig. 1)。

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Fig. 1 Illuminance Spectrophotometer CL-700A

2 詳細

■構成

 CL-700Aは照度計に関する規格に準拠した高い精度を保有する分光放射照度計である。顧客のラボだけでなく生産ラインでも安定して使用できるよう設計されており、USB接続に加えPoE(Power over Ethernet)接続にも対応している。これにより、長距離で安定した通信と電源供給が可能である。PoE接続では最大15台まで接続でき、付属のアプリケーションソフト「CL-S30」を使って測定制御が可能であり、複数箇所の照度管理に対応している(Fig. 2)。CL-S30を利用することで、ラボや生産ラインで要求される様々な光源評価指標(CRI、TM-30、EML、SDCM、PPFDなど)の計算・表示・保存が可能となっている。

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Fig. 2 System Overview Diagram

■機能/特長/用途

 CL-700Aは内蔵の新開発分光器により、従来機の分光放射照度計「CL-500A」と比較して高感度化、小型化、近赤外域測定を実現した。照度は0.01 lx、色度は0.5 lxまで測定可能で、CL-500Aの1/10の明るさまで測定できる。測定速度は0.1 lxの明るさを約2秒で測定でき、CL-500Aの約27秒と比べて大幅な高速化を達成した。これにより、プロジェクターの調整検査(Fig. 3)やイメージセンサー・カメラモジュールの検査用光源管理の精度向上、タクトタイム短縮に貢献できる。

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Fig. 3 Usage Example for Projector Evaluation

 さらに、分光器の小型化に伴い、弊社の照度計「T-10A」、色彩照度計「CL-200A」と同じ装置奥行(装置背面から測定基準面まで)に設計したことで、狭所への設置や、T-10A、CL-200Aとの併用、置き換えを容易にした。測定波長範囲は360 nm~1000 nmで、近赤外域で使用頻度の高い850 nm帯・940 nm帯をカバーしており、1台で可視域・近赤外域のアプリケーションに対応できる。
 CL-S30はWindowsとMacで使用でき、USBで1台、Ethernetで最大15台の測定条件の一括設定、照度計測定制御が可能である。測定結果はリストに加え、各種指標および図として確認することができ、CSV出力が可能である(Fig. 4)。また、付属の通信仕様書によりユーザー独自ソフトによる制御も可能である。

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Fig. 4 Application software CL-S30

■今後の展望

 分光放射照度計「CL-700A」の機能・特徴について紹介した。コニカミノルタは今後も光源管理現場で求められる性能・機能の技術開発を続け、顧客課題の解決に貢献していく。

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