磁気IoTによる橋梁内部鋼材の非破壊検査技術
社会インフラの維持管理に貢献
社会インフラ老朽化の維持管理に貢献する非破壊検査
インフラの老朽化は世界的な社会課題となっています。橋梁の耐用年数は約50年と言われており、国内だけみても2035年には約70万基あるといわれる橋の約70%が耐用年数を超えてしまいます。2013年のコンクリート崩落事故をきっかけにインフラメンテナンスは本格化しました。しかし、まだまだ外観の目視による検査が主で、内部の検査は限定的です。
適切なインフラ維持管理のためには鋼材破断の有無を確認する必要があります。コニカミノルタ独自の非破壊検査技術を用いることで、簡単・効率的に内部鋼材の破断箇所を把握、本当にケアするべき橋梁を見つけ出し、効果的なインフラの予防保全に貢献します。
技術概要
計測手法は「漏洩磁束法」と「磁気ストリーム法」の2つがあります。
「漏洩磁束法」とは、磁石をあてがうことで内部鋼材を磁化させ、磁力を帯びた鋼材から漏洩する磁束を捉える方式です。破断による磁場の変化を捉えることができ、プレテンション桁のような細い鋼材の検査に適しています。「磁気ストリーム法」とは、磁力を印加した状態の内部鋼材から漏洩する磁力を捉える方式です。破断による磁場の急減衰現象を捉えることができ、ポストテンション桁のような太い鋼材の検査に適しています
これら2つの計測手法を、特殊な磁石、磁気センサーを搭載した計測装置、計測結果を解析・可視化するSenrigaNクラウドといったシステム構成からなる非破壊検査ソリューション(SenrigaN/センリガン)として提供しています。