“みたい”に応える技術

エアー緩衝システム技術

独自構造のエアーバッグ採用による梱包材使用量の大幅削減

技術:

梱包材を、従来の発泡樹脂の塊から独自構造のエアバックに置き換えることで、使用する樹脂材料を大幅に削減

製品輸送時の衝撃を緩和する緩衝材には発泡スチロールを使用することが一般的ですが、従来の緩衝材は”かさ”が大きく、効率が悪いものでした。
その為、緩衝材の製造・輸送から製品を梱包しお客様に届け、最後に回収や廃棄するまでのすべての過程でスペースや輸送のコスト、環境負荷を与えていました。
衝撃緩和効率の高い独自のエアー緩衝システムを開発し、従来のエアー緩衝材では難しかった重量物への適用を実現しました。
また、このシステムでは、必要な量を切り出して必要な場所に貼りつける形で使うため、従来のように製品ごとの専用形状に緩衝材を事前に大量に加工して作っておく必要がなく在庫低減効果も期待できます。

技術概要

従来のエアー緩衝材は、個々のエアー貯蔵庫(セル)が単包構成であるため、大きな衝撃で急激に空気が圧縮されると破損します。また、反発力が上昇することで緩衝性が損なわれるなどの課題がありました。
コニカミノルタの新規エアー緩衝システムでは、2つのセルを連通させ、衝撃を受けたセルで圧縮された空気が他方のセルに移動する構造をとることにより、エアーバックの破損や急激な圧力上昇があった場合の製品へのダメージが抑制されます。また、間を繋ぐ連通路の形状を工夫することで、衝撃を熱に変換する効率を上げ、小さくても高い緩衝機能を実現しました。
この技術により、従来の発泡スチロール緩衝材に比して体積を84%(重量比70%)に削減することができ、従来は35mmであった緩衝距離を20 mmとしても160 kgもの重量物を緩衝できるようになりました。この技術を2020年度から複合機の梱包に適用し、従来は4tトラック2台分の緩衝材を必要としていた複合機260台の梱包に対して、本システムにより幅500mm直径280mmのロール1本で賄うことが可能になっています。

ロール状のエアバックを必要な数量で切り出します。エアーを封入することで緩衝材となり、これを製品に張り付けて使用します。

倉庫の包装材占有体積の激減に貢献

発泡スチロールに比べ、体積が1/100以下になり、倉庫一杯の緩衝材をロール1本(幅500mm直径280mm)に集約

(左)従来の発泡スチロール緩衝材 (右)新規エアー緩衝システムの緩衝材

汎用性の高い梱包材

大きさ・形状・重量の異なる製品に対し、使用するエアバックの個数や配置をを最適化するだけで使用可能

受賞歴

2019年度、公益社団法人日本包装技術協会より包装界の最高峰である「ジャパンスター賞 “公益財団法人日本生産性本部会長賞”」を受賞しました。
さらに2020年度には同協会より、包装の改善・合理化に顕著な業績をあげたものに与えられる「第44回 木下賞」を受賞しました。

この技術に関するお問い合わせ

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