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AccurioPress C14010S:多彩な表現と安定稼働を支える自動化・プロセス制御技術

KONICA MINOLTA Technol. Rep. 2026, 23, 11

AccurioPress C14010S:多彩な表現と安定稼働を支える自動化・プロセス制御技術 AccurioPress C14010S:Automation and Process Control Technologies Supporting Diverse Expressions and Stable Operation

  • 早矢仕 侑治* Yuji HAYASHI
  • 姉崎 努* Tsutomu ANEZAKI
  • 金森 慎平* Shimpei KANAMORI
  • 嶋津 明彦* Akihiko SHIMAZU

*プロフェッショナルプリント事業本部 開発統括部 EP製品開発センター

1 概要

 AccurioPress C14010Sは、AccurioPress C14000の後継機として、安定した品質と現場の効率化を両立するために開発されたデジタル印刷機です。用紙の種類・厚み・表面性を自動で判別するIM-104/105、画像位置調整や色補正をリアルタイムで行うIQ-601、印刷不良品を自動で排出するAI-101など、多彩な自動化技術を開発し、幅広い現場ニーズに対応します。
 また、高い隠蔽力を持つ白トナーを搭載することで、黒紙など従来は印刷が困難だったメディアにも鮮明な印刷が可能となり、パッケージやPOPといった多様な用途に対応できます。5色印刷時(白トナー含む)も高い生産性(A4片面で120 枚/分)を維持しており、印刷プロセス全体の最適化によって、用紙条件や使用環境によらず、品質の安定化を実現しました。

2 詳細

■構成

 IM-104/105は、用紙の種類・厚み・表面性など7項目を自動で判別し、最適な機械設定を自動提案するユニットです。搬送経路上で用紙を認識し、調整作業を簡略化します。(Fig. 1-1)7つのセンサーによる詳細な用紙特性の検知と、市場データを活用した機械学習アルゴリズムによって、初期調整や紙詰まり、出力品質のばらつきといった問題を抑制し、安定した運用をサポートします。(Fig. 1-2)

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Fig.1-1 IM-104/105 Intelligent Media Sensor

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Fig.1-2 IM-104/105 Intelligent Media Sensor

 IQ-601は、印刷物のスキャン画像とブループ画像を自動で照合し、画像位置や色のズレをリアルタイムで補正します。IQ-601ではインラインの自社製の分光測色計により、全ての測色パッチを読み取ることができるようになりました。(Fig. 2)これを実現するために用紙の片寄りや傾きを検知して補正することで、高精度な測色・色品質の安定化を実現しています。
 さらにAI-101は原稿データとの直接比較により高速かつ高精度な検査を実現しています。異常検知時には印刷不良品を自動判別し、リカバリー印刷を行うことで、ダウンタイムを最小限に抑えます。(Fig. 3)

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Fig.2 IQ-601 Inline Spectrophotometer

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Fig.3 AI-101 Real-Time Automatic Inspection Function

■機能/特長/用途

 白トナーの高い隠蔽力を発揮するため、AccurioLabel 400で実績のある顔料配合や粒子設計の技術を流用し、AccurioPress C14010Sでは本体側の印刷プロセスの最適化を行いました。これにより、多彩なメディアでも下地色の影響を受けにくいため、安定した発色が可能となります。また、隠蔽力向上を図るために、用紙ごとに定着圧を最適化する制御技術を導入し、安定した画質と生産性の維持を行っています。(Fig. 4)

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Fig.4 White toner with high opacity and fixability

 品質安定化の一つの取り組みとして、厚紙搬送時の転写ずれ対策があります。用紙の進入角度を自動で最適化する可変定着進入ガイドを搭載することで、厚紙印刷時でも画像品質を安定させています。(Fig. 5)

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Fig.5 Thick Paper CD Banding Support

■今後の展望

 AccurioPress C14010Sシリーズは、今後も多様化する商業印刷の現場ニーズに応えるべく、さらなる自動化や品質安定化技術の進化を目指します。多様なメディア対応の拡充、運用データの活用による最適制御など、顧客の表現力と生産性の両立に貢献する技術開発を継続していきます。

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