巻頭言
巻頭言
コア技術×AIで花ひらくコニカミノルタ・顧客・社会のサステナビリティ Realizing Sustainable Future for Konicaminolta, Customers, and Society through Core Technology x AI

コニカミノルタ株式会社
常務執行役 インダストリー事業管掌
葛原 憲康
Noriyasu Kuzuhara
Director, Executive Vice President & Executive Officer
Responsible for Industrial Business
中期経営計画(2023-2025)の振返り
当社は2023年度より開始した中期経営計画の最終年度を迎えています。本中計では、事業の選択と集中、成長基盤の確立を着実に推進してまいりました。その成果として、2025年度には経営基盤の大幅な改善を見込み、今後、更なる成長を加速させていく段階へと移行します。持続的成長に向けて、技術の仕込みを継続してまいります。
社会のサステナビリティに資する技術の仕込み
サステナビリティ経営の考えの下、技術の融合、多様な人財、顧客関係といった無形資産を元に、顧客との共創を通じて、社会のサステナビリティと当社のサステナビリティを連動させることを目指しています。研究開発フェーズでは、「環境価値の創出」に資するテーマに重点を置いており、インテリジェント再生材、ペロブスカイト太陽電池向けソリューション、バイオものづくりのプロセスモニタリングといった「成長の芽」に繋がる技術を確立してまいりました。さらに、事業化フェーズでは、産業のバリューチェーンに深く入り込んで顧客に価値提供することで、環境価値に加え、「社会・人の価値向上」に対しても自ずと貢献度が高まります。
技術とAIの融合
技術力の源泉は長年培ってきたコア技術の融合であり、現在、AIやデータサイエンス活用を掛け合わせることで、さらに技術の高度化を図り、顧客提供価値を増幅してきています。例えば、AI技術によりX線動態解析の認識性能を向上させ、医師の診断を支援する取組みや、産業用印刷機の安定稼働を支える機能強化など、実利用の場で価値を創出する事例が拡がっています。また、従来進めてきた社内DXに加えて、生産分野では動体解析AIによる現場プロセスの転換、そして生成AIと知的財産や過去の技術資産を掛け合わせることによる開発効率化や新規テーマ創出にも積極的に取り組んでいます。
顧客との共創
また、社会と当社のサステナビリティに向けた最終的なインパクトである実現価値を増幅するために、「顧客との共創」がかかせません。「顧客との共創」があってこそ、技術力の強化に繋がります。顧客との対話を通じて、戦う領域の明確化、バリューチェーンの押さえどころの見極めを行うことで、「技術を活用して実現するストーリー」を提供し、顧客にとって唯一無二の価値となります。例えば、インクジェット方式による食品包装ラベル印刷の革新が流通大手で始まっており、ダイレクトプライシングの実現や印刷工程の無駄削減に貢献しています。
最後に
今回のテクノロジーレポートでは、上述の各事例をはじめ、社会のサステナビリティに資する活動の一部をご紹介いたします。今後も技術の進化を不断に追及し、顧客・社会のサステナビリティに貢献することで、企業価値を向上してまいります。
※本文中の下線部は今年度のテクノロジーレポートにて報告