ニオイ嗅ぎ分け技術
センサーとAIで、嗅覚における知覚から認知の仕組みを再現
気になるニオイをその場で定量化
ニオイは人や物の異常を知らせる重要な情報を持っていますが、従来、ニオイを手軽に定量化・可視化する手段はありませんでした。
コニカミノルタはAI×センサーを用いて簡単にニオイを定量化し、種類を判別する技術を開発しました。このニオイ嗅ぎ分け技術を活用することにより、大掛かりな機器や専門家に頼ることなく、その場その時の気になるニオイを定量化できるようになります。
技術概要
世の中に存在するガスセンサーは特定の成分のみに反応することが難しい性質があり、狙った成分以外にも反応しやすいため、飲酒運転検知器やガス警報器など特殊な状況においては有用ですが、汎用性が低いことが知られていました。
コニカミノルタのニオイ嗅ぎ分け技術は、複数のガスセンサーと機械学習を組み合わせることでニオイの種類と強度の判別を可能にします。
コニカミノルタが開発した「嗅ぎ分け」技術
嗅覚における「知覚→認知」の一連の流れを再現
ニオイ嗅ぎ分け技術は、ニューラルネットワークを用いた信号処理を専門とする大阪工業大学(当時)の大松繁教授との共同研究によって世界初*1の技術として生まれました。 複数のガスセンサーを入力として、ニューラルネットワークを組み機械学習をさせることによって、ニオイの種類と強さを判別することができます。 この仕組みは、人間の嗅覚と同じシステムです。 *1 出典:「Kunkun body」が「世界初」であることの証明・検証調査(2018年1月12日現在) <ESP総研 調べ>(2017年12月~2018年1月 調査)
技術を活用したソリューション「Kunkun X」
ニオイに関する課題は幅広く、世の中には我々の知らないニオイに関する潜在的なニーズがまだまだ沢山あると考えています。 コニカミノルタは、ニオイ嗅ぎ分け技術を活用したソリューションとして、体臭やVSC臭*2をターゲットにした「Kunkun body」、「Kunkun dental」などのサービスを提供しています。 また、自社だけでなく様々な企業、団体とのコラボレーションを推進し、パートナーと共に新たな「Kunkun X」ソリューションを世の中に提供していきたいと考えています。 *2 揮発性硫黄化合物(VSC:Volatile Sulfur Compounds)のことで、硫化水素(H2S)、メチルメルカプタン(CH3SH)、ジメチルサルファイド((CH3)2S)などから成ります。