測光・測色技術
高精度の側光、測色計による、工業分野の品質評価
光や色を「見える化」しサプライチェーン間でのデジタル品質管理を推進
ディスプレイや有機EL、LEDなどの発光体の光や、自動車、ICT、化成品、印刷物などの工業製品の色を定量化することは、商品の品質管理を支える重要な技術です。コニカミノルタでは、あらゆる産業における顧客の要求品質に応える、高精度で安定性の高い測光・測色技術を提供しています。人の目や経験だけでは判別できない微妙な光量や色合いを、測定環境の外乱因子を最小限に抑え、かつユーザビリティに優れた測定システムで数値化(デジタル化)することができます。これによって、グローバル化するサプライチェーンのどこにおいても統一した基準で管理することが可能となり、品質管理のDX化に貢献します。
技術概要
コニカミノルタの測光・測色計では、高感度・高精度な測定を可能とするために、回折格子等で光を波長ごとに分解する分光型を製品化しています。
測光計では、光源から直接入射する光を計測します。ディスプレイ評価では黒表示状態の評価が重要であり、高感度であることが求められます。特に分光輝度計では、微弱な光をエネルギー伝達効率を下げずに高精度に分光するため、独自の高感度分光ユニットを開発し、分光スリットの幅と開口角を最適化にすることで、高い波長分解能と収差を抑えた光学系を実現しています。
測色計では、物体に光を照射し、その反射光によって色を計測します。分光器の波長校正技術の改良や電気回路の低ノイズ化により(サプライチェーンのデータ管理に必要な)高精度、高信頼性を実現すると共に、色と光沢値の同時測定技術の開発より、性能評価の大幅な効率化を実現しています。