“みたい”に応える技術

超撥水コーティング技術

レンズ表面に目に見えない微細加工を施すことで、高耐久な超撥水機能を実現

クリアな視界を確保する超撥水コーティング

近年、自動運転の為のセンシングカメラやドライバーアシスタンスカメラ、また監視カメラなどが普及してきています。その為、雨天でもクリアな視界を保つ超撥水コーティングがより重要になっています。従来より、蓮の葉は表面に凹凸構造を作ることで超撥水が実現できることはよく知られています(ロータス効果)。しかし、凹凸構造は擦りに弱く、特に塗布型の超撥水材料において擦り耐性に課題がありました。この課題を解決する為、塗布で凹凸を作るのではなく、硬い無機物をエッチングで削り出すことで凹凸を形成し、且つ構造を2段にして強度を保つことで、擦り耐性を大幅に向上しました。これにより雨天時にも水滴のないクリアな視界を提供します。

技術概要

SiO2をエッチングで削り出すことで、レンズ表面に目に見えない微細な凹凸構造を形成しています。通常、エッチングのマスク形成には露光技術が使われますが、本製品では銀の自己組織化マスクを利用しています。これにより1個づつ露光する必要がなくなり、またレンズのような曲面にもマスクを形成することが可能になりました。さらに凹凸の深さ、幅、サイズ及び形状を調整することで、折れにくく、且つ超撥水特性を保持する凹凸形状に設計しています。

2段構造削り出しにより高い擦り耐性を実現

コーティングしたレンズが水滴を撥水する様子

摩耗試験後も撥水性を維持(250g/cm2で2000回)

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