最新SoC技術とクラウド連携を搭載した複合機
先端技術搭載の複合機がオフィスワークの生産性を向上
業務のデジタルシフトを強力にサポート。最先端のテクノロジーでオフィスの働き方改革を促進
多様化するワークスタイルにマッチしたオフィス環境が求められている中、デジタル化が進むグローバル社会において業務のデジタルシフトは日々重要性を増しています。 コニカミノルタでは最新SoC技術とクラウド連携技術によって、テレワークで活用したいオフィス文書を簡単にデジタル化できます。複合機から直接クラウドアプリを操作する事もでき、遠隔でもすぐに利用できる最適なオフィス環境を提供します。 デジタル化が進む一方で、封筒や厚紙といった様々な用紙への印刷ニーズの高まりに新技術を導入しました。コニカミノルタ独自のメディアセンサー技術によって、わずらわしい用紙選択による紙づまり発生やプリント画質不良を軽減し、自動設定により高い生産性を実現しています。 積み重ねてきた基盤技術と最先端テクノロジーを融合させ、お客様の創造性を高めるパートナーとしてオフィスの働き方改革を強力に促進します。
技術概要
近年の市場環境に適合した、多種多様な機種を支える複合機の進化した基盤技術を確立しました。制御部としては、最新のSoC技術により低セグメントA4機から⾼速A3機、更にはプロダクション機まで統⼀したOne Platformを実現しました。複合機内部処理のみならず、クラウド連携時に負荷なく動作するパフォーマンスを実現します。更に、新操作パネルUIにより使い易い操作パネルを提供し、クラウドなどの様々なITサービスを簡単に使うことができます。 厚紙や封筒といった面倒な用紙種類の設定を自動化し、用紙に合わせた最適制御で安定した紙送りで操作性向上と生産性向上の価値を実現しました。
最新SoC技術による機種を統一した複合機プラットフォーム
最新SoCプラットフォームによる高速化および徹底したコスト設計
速度とコストを両立した各製品セグメントをカバーした複合機ベースプラットフォームを構築し、最新環境のクラウドを含めた顧客ワークフローをカバーします。 最新SoC(CPU-ARMマルチコア)を搭載し、複合機内部及びクラウドパフォーマンスを向上させ、又、メインメモリを8GB標準搭載とすることで将来のファームウエア拡張時にも、十分な他社競争力を持ったパフォーマンスを発揮することが可能です。 ベースプラットフォームの部品構成により低速領域から高速領域までカバーし拡張性の幅が広く、低速から超高速までを構成可能なプラットフォームを実現しました。(拡張、高速化を可能とした弊社オリジナルアクセラレータASICを容易に付加接続できるフレキシブルな構成) 最新SoCにより従来分離されていたCPU、ASICを統合することで機種共通性とコストダウンを両立しています。 起動時のハイバネーション技術及び最新SoC/次世代高速メモリ採用により業界No.1の起動時間3.8秒を達成しました。 ソリューション機能やセキュリティ機能、顧客カスタマイズ等、柔軟にバージョンアップ可能な最新プラットフォームを完成させており、顧客へDXサービスを継続提供可能です。
クラウドとの連携を強化した新操作パネルUI
最新Webブラウザ(Chromium)などのWeb技術とデータサイエンスを活用した直感的に操作できる新操作パネルUIを搭載し、更にクラウドとの連携を強化してCX/UX/UIを向上しました。 最新Webブラウザを搭載する事で日々進化するクラウド技術などとの連携を容易にし、日頃から使い慣れているモバイルデバイスやクラウドサービスとの親和性を向上して直感的な操作性を実現しました。 顧客の利用データ分析により、利用頻度の高い機能の操作性を向上すると共に、目的の作業をウィザード形式で迷いなく達成できる目的別UIを搭載しました。 業界で初めて複合機をクラウド認証基盤(トラストサークル)に参画させることで、シームレスにクラウドサービスを利用可能にしました。 外部APIの公開により自社製アプリだけでなく、3rdベンダー製アプリでも複合機を自在に操作できるようになり、顧客ワークフローにあわせて複合機の機能を利用可能にしました。 業界に先駆けクラウドと連携したユーザー毎のカスタマイズ画面を利用できる機能やウィジェットで外部アプリやクラウドサービスの状態表示/実行を複合機のホーム画面から直接操作できる機能を搭載しました。 これらの機能を更に進化させて、新しい働き方のサポートを継続していきます。
インテリジェントメディアセンサーによる紙種判別技術
紙種判別アルゴリズムの推定技術を導入したインテリジェントメディアセンサー
これまでは複合機の用紙に合った用紙設定を行う必要があり、間違うと紙づまり(紙搬送不良)や画像不良を起こす煩わしさがありました。本技術を導入し、自動設定を選択することで、装置が紙を自動判別し最適な印刷制御を行うことが可能となりました。 オフィス用複合機では、安定した用紙搬送や画像品質には紙特性が深く関連しており、用紙毎に細かな制御を必要としています。その為、用紙を間違えると紙づまり(紙搬送不良)や画質不良(お客様不満足)の原因となります。 装置には用紙特性に深く関わる”紙種”(*1)、”坪量”(*2)に関連する用紙設定項目があり、設定を間違えるとマシンダウンになる課題がありました。これは紙種と設定のアンマッチで装置状態と用紙設定不適合による紙づまりや画質不良が発生することに起因します。このマシンダウンにより作業の生産性低下が起きる課題がありました。 今回、コニカミノルタのコアである光学技術と超音波技術により、「紙特性のセンシング技術」と「用紙に応じた判別アルゴリズムの推定技術」を搭載し、紙種と設定のアンマッチを回避する技術を導入しました。これにより、マシンダウン回避を可能とし、生産性向上の価値を実現しました。(業界初)
(*1)紙種とは、用紙の種類を表し、普通紙、厚紙、再生紙、封筒等の種類があります。
(*2)坪量とは、1平方メートルあたりの紙1枚の重量の事です。重量単位にはグラムを用い、g/m2と表示します。
【インテリジェントメディアセンサー技術】紙種判別と坪量検知技術の導入
用紙に最適な印刷条件へ自動で補正する光学用紙センサ―
自動用紙選別のための紙種判別と坪量検知技術を紹介します。 用紙にダメージを与えない非接触検知方式を採用し、紙特性の影響を受け難い波長の透過光により用紙の坪量を測定しています。又、紙特性に依存する光の散乱特性や吸収特性を検知可能な波長の透過光や反射光により、紙種を判別しています。紙種毎に透過光と坪量の特性が異なるため、紙種判別後に紙種毎に坪量を計算するアルゴリズムを構築して導入しました。 透過光は赤外線(IR)と青色(B)のLED(Light Emitting Diode)を、反射光は緑色(G)のLEDを採用し、各々を用紙を挟んで配置してPD(Photodiode)により光を検出します。また、用紙位置変化による検知ばらつきを最小限にするようLEDとPDを配置することで、通紙しながらの用紙の検知を可能にしました。
【インテリジェントメディアセンサー技術】封筒に特化した印刷技術
ビジネスシーンで印刷頻度の高い封筒の検知技術
印刷頻度の高い封筒の最適な印刷設定を行うように装置が自動的に封筒の検知を行います。 封筒は、超音波が音響特性インピーダンスの異なる媒質境界面を介すると減衰する特性を利用して行います。これにより、封筒の空気層を介した超音波信号の強度で封筒の用紙と判別できます。(業界初) 封筒に適応した印刷が可能となることで、頻度の高い封筒印刷によるマシンダウンタイム軽減が可能となり、業務生産性が向上します。