技術概要
“みたい”に応える技術
コニカミノルタの技術概要
- 画像/材料/光学/微細加工の4つの分野での『コア技術』
- 既存技術と最新のAI・IoT技術を組み合わせた『画像IoT技術』
祖業であるカメラ、写真フィルムをはじめ、それら技術に連なる複合機やX線撮影装置、光学機器など様々なプロダクトを生み出す中で磨き上げてきた画像、材料、光学、微細加工の4つの『コア技術』、これらを複合化・融合化するとともに、最新のICT技術と掛け合わせた独自のイメージング技術である『画像IoT技術』がコニカミノルタの技術の特徴です。
コア技術
画像
各種デバイスからの信号を画像データ化する画像入力技術、画像データを目的に応じて変換・再構成する画像処理技術、画像データを実メディア上に再現する作像プロセス技術、画像データの特徴量をAIで捉え対象物を抽出・判別する画像認識技術から構成されます。 これらの技術を組み合わせることで、情報機器の印刷システム(複合機、産業用印刷機、IJプリンター)および検品システム、医療画像システム(デジタルX線システム・超音波)、介護現場での人行動認識、労働安全ソリューション、バイオイメージングなどを実現し、幅広いお客様にご活用いただいています。
材料
高機能材料や複合材料を設計・合成し、要求される機能を実現する技術を基盤に、それらを応用して微粒子を形成する技術や、製膜・コーティングとデバイス化する技術を保有しています。更に分析やセンシング技術を活用し、最新のマテリアルズ・インフォマティクス(MI)や高度シミュレーション等のAI技術も積極的に組み合わせて、開発の効率化や革新的な材料開発を目指しています。 情報機器用途として重合トナー、インクジェットインク、感光体、医療・バイオ用途としてはFPDシンチレーター、蛍光ナノ粒子、インダストリー用途としてはディスプレイ機能性フィルム(TACフィルム、COPフィルム)やOLED材料などに活用されています。
光学
光(電磁波)を発生コントロール、または検出するための光学デバイス・光学装置を設計・開発・生産する技術、物体色、光源色、生体情報などを光を使って計測する技術から構成されます。可視光から赤外光領域などへ波長領域を拡大することで、計測対象を拡大しています。 医療用途としてはデジタルX線撮影装置、生体情報計測(パルスオキシメーター、黄疸計)、インダストリー用途としては監視カメラ、ガス監視用の超高感度赤外センサーカメラ、X線非破壊検査、ハイパースペクトラムイメージング計測などに活用されています。
微細加工
高精度・高精細光学部材の金型加工・成型加工などの精密加工技術、半導体製造プロセスを応用したMEMS加工技術から構成されます。形成した微細形状・構造を評価する技術とともに、材料技術や光学技術と組み合わせて革新的なデバイス開発を支えています。 情報機器用途では複合機のスキャナーレンズ、高精細インクジェットヘッド、医療用途では高感度超音波プローブ、インダストリー用途では計測機器用の回折格子、工業用インクジェットヘッドなどに活用されています。
画像IoT技術
コニカミノルタ独自のEdge Deviceや他社Edge Device、最新のImaging AIを組合せ、IoT Platformを介して顧客価値を提供するための三位一体の技術です。
コニカミノルタではお客様・パートナーとともに社会のDX(デジタルトランスフォメーション)を加速させる画像IoTのプラットフォーム(3つの技術を提供する場)としてFORXAIを立ち上げました。
IoT Platform
様々な領域でのIoTの共通基盤。エッジデバイスとクラウドをセキュアかつ容易に連携し、データ管理とAI処理を実行させるための技術群です。
> FORXAI IoT Platform
Imaging AI
画像を中心とした高速・高精度なAI処理の技術群。重要な社会課題を解決するための技術として適用範囲が広い「人行動」「先端医療」「検査」の3つのカテゴリーに絞った「AIアルゴリズム」をディープラーニング技術で開発し、そのアルゴリズムをハードウェアウェアで高速・高精度に実行できる独自の「AIアクセラレーター」と組み合わせることで、世界トップレベルの技術を実現しています。
> FORXAI Imaging AI
Edge Device
現場のデータを見える化し価値創出につなげる入出力およびデータ処理を行うデバイス群。これまで複合機やカメラ・ヘルスケア機器などに用いられている画像処理をコア技術として培ってきており、現場から高品質な画像データを収集する独自のデバイス実装技術開発を進めています。
> FORXAI Edge Device