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“みたい”に応える技術

高速・ハイクオリティのUVインクジェット印刷技術

ロバストなマシンでオフセットに迫る高品位プリンティングを提供

商業印刷の多様なジョブに応える地球に優しいデジタル印刷機

コニカミノルタは商業印刷にむけたデジタル印刷機「AccurioJet KM-1」を2016年より販売しています。「AccurioJet KM-1」では、新規UVインク(紫外線硬化インク)と高画質化を達成する周辺技術の開発により、上質紙、コート紙から一部のフィルム基材までの多様な用紙への高画質印刷を可能にし、印刷会社のお客様の広い印刷ジョブにお応えしています。環境面でも印刷時に温暖化原因となるVOC(揮発性有機化合物)の発生が殆どなく、また、必要な時に、必要な部数だけを印刷可能なデジタル機の特性を活かして、紙の廃棄を無くすことにより、CO2の発生を最小限に抑えることが出来ます。
「AccurioJet KM-1」はオフセット印刷機に代わる、地球環境に優しい新世代の印刷機です。

AccurioJet KM-1で印刷可能な用紙の一例

技術概要

従来のインクジェット印刷機では水性インクが主流ですが、紙に水を垂らすとシワになるように、印刷用紙の変形が生じやすく、使える用紙の種類や厚さが限定されます。「AccurioJet KM-1」では、オフセット印刷で使われている多様な用紙に、高画質印刷をするコンセプトを掲げ、この実現の為に温度でゾル-ゲル転移をする新規のUVインク及びこのインクの記録に必須となる、インク温度や用紙温度を精密に制御するプロセス技術を独自に開発しました。
さらに、オフセットに迫る画像品質を実現する高精細ハーフトーン技術や、高品位の印刷物を安定して得る為に必要なインラインでのセンシングとフィードバック制御技術を搭載しプロフェッショナルユースに応えています。
新世代のデジタル印刷機「AccurioJet KM-1」はこれらの技術の結晶により実現しました。

高速・高画質を実現するUVインク技術

温度でゾル-ゲル転移するUVインクを新規開発

左:印刷コート紙に通常のUVインクで印刷した画像   右:印刷コート紙にゾル-ゲル相転移インクで印刷した画像

インクジェット印刷は小さな点の集まりで、画像や文字を表現します。ところで、インクジェットヘッドから噴射出来るのは、水のような低粘度の液体です。「AccurioJet KM-1」では高速印刷を実現するため、紙の上では0.01秒~1秒という短時間に各色のインクが重なります。紙の吸収よりも早くインクが重なり、紙の上で低粘度のインク液滴は簡単に混ざるため、綺麗なドットは形成出来ません。一方、オフセット印刷は非常に綺麗な画像が印刷出来ます。これは、オフセットインキが高粘度であり、紙の上でインキ同士が混ざらないためです。 ヘッドから噴射するまでは低粘度、紙の上では高粘度にしたい、このトレードオフを解消するため、高い温度は低粘度のゾル状態であり、温度を下げるとゲル化するゾル-ゲル相転移UVインクを新規に開発。紙の上で瞬時にゲル化する仕掛けにより、インク液滴同士の混合を抑制し綺麗な画像を得ることに成功しました。

高画質実現のためのインクジェットプロセス技術

高精度の温度制御技術を開発

温度制御ユニットを搭載したヘッドキャリッジ

ゾル-ゲル相転移UVインクを用いて高画質で画像形成するため、インクジェットヘッドから射出するまでのインク流路内でインクを均一に溶解し、高温状態で維持して安定的にヘッドから射出させるインク流路技術を新規に開発しました。 また、着弾後の画像光沢を自然な仕上がりにするために、多種多様な用紙種、紙厚の用紙に対して用紙温度を精密に制御するなど独自のインクジェットプロセス技術を搭載しています。

高精細ハーフトーン技術

ざらつき感のない滑らかなハーフトーンを再現

従来のハーフトーン技術では、ドットが隣り合わせに打たれた場合に、紙面上でインクが集ることで、見かけの上で大きな塊になり、「ざらつき感」のある画像となっていました。新規に開発した高精細ハーフトーン技術では、出来る限りドットを孤立して配置する制御により、「ざらつき感」の原因となるドットの集合体の発生を抑制することにより「ざらつき感」が少ない滑らかな画像を実現しました。この技術により、フォトブック、写真、カタログ等の人肌の多い、高画質が求められるアプリケーション市場のニーズに応える事が可能になりました。

画像センシング技術

機内スキャナ―による高品質画像の安定供給

機内画像スキャナー

「AccurioJet KM-1」では、1200dpiの高解像度の高品位画像を実現するため、プリンタ機内に搭載されたスキャナーにより、印刷された画像を読み取りダイナミックに解析し画像へフィードバックする技術を搭載することで、インクジェットヘッドのノズル間でのインク射出の特性差を瞬時に補正し高品位画像を実現しました。

この技術に関するお問い合わせ

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