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“みたい”に応える技術

オンデマンド製本・後加工技術

デジタル印刷機が一連の印刷ワークフローをワンストップ化

印刷、断裁、製本加工までの工程をインライン化し、名刺作成からカタログ製本まで、生産ワークフロー上の労力を大きく削減する

デジタル印刷機の普及によって、印刷から製本までを一貫して自動処理をするインラインシステムの市場が拡大しています。しかしながら製本をする前に用紙の断裁や筋付けなどの後加工を施す場合は、複数の後処理機を使い分けての作業が必要なため、印刷、断裁、製本の工程が分かれたままで、用紙の運搬による手間や時間が掛かる、外注する必要があるなどの課題がありました。
コニカミノルタの四方断裁技術は、デジタル印刷機の後処理ユニットの中で用紙を適切に揃え、四方裁断を可能にすることで、これまで分断していたワークフローをつなげ、印刷から断裁、製本までをワンストップで作製可能にします。更に新規開発の後加工ユニットで機能を拡張することによって、名刺作成から筋付け、ミシン目加工、四方断裁など様々な後加工をスキルレスで実施できます。
コニカミノルタは、お客様の業務の効率化、省人化に貢献します。

インライン断裁によってワンストップ生産が可能となるアプリケーションの例
上側:長尺紙のポスター(1300mm×300mm)
左下:はがき(148mm×100mm)
右下:名刺(91mm×55mm)

技術概要

用紙に断裁や筋付けなどの後加工を行うには、1枚ずつ用紙の向きを用紙搬送の向きに揃える必要があります。コニカミノルタでは、用紙曲がりの自動補正技術として、ローラー回転制御による曲がり補正技術と、整合板によるサイド規制技術の二つの技術を搭載し、これまで別工程だった後加工をインラインシステムに組込むことができました。

TU-510の後加工のイメージ図(両側面カット、ミシン目加工、先端カット)

ローラー回転制御による曲がり補正技術

ローラー回転制御による曲がり補正機構の概略図

用紙の曲がり補正のため、用紙を搬送する2個のローラに速度差をつけ、用紙を回転させて真っ直ぐにする方式を採用しています。この方式は、用紙をストッパに突き当てたり、たわませたりする必要がないため、薄紙から厚紙まで幅広い用紙の曲がり補正を行えます。水平な搬送経路で用紙を回転させることで、用紙の曲がり量を0.2%以下に補正し搬送することができます。

フィードバック・サイド規制技術

長尺紙の整合板(1組)とCIS(Contact Image Sensor)の上面図

長尺紙(用紙長488mmから1300mm)の用紙曲がりを補正するために、長尺紙用のサイド規制技術を開発しました。
長尺紙を後加工するとき、用紙曲がりは先端で小さくても、後端に行くほど大きく目立ってしまいます。そこで用紙全体を収容し5組の整合板で曲がりを補正します。整合板を、用紙長488mmから1300mmまでの様々なサイズを効率よく曲がり補正出来る位置に配置しました。そしてCIS(Contact Image Sensor)で用紙幅を測定し、結果に応じて整合板の間隔をフィードバック制御することで、曲がり量0.2%以下の安定した搬送直進性を実現します。

業界初のインライン・ミシン目加工技術

右) ミシン目刃 
左) 用紙にミシン目加工を実施中

四方断裁技術に加え、コニカミノルタではデジタル印刷システムに業界で初めてインラインのミシン目加工機能を搭載しました。ミシン目加工の刃は、用紙の上を転がることで用紙にミシン目を付けます。そして高精度にミシン目を付けるために、刃の回転速度や紙押さえ技術を工夫しています。

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