自動車製造ラインの自動検査技術

自動車ボディの塗装品質検査をインラインで自動化

ユニークなビジョンシステムで自動検査のお困りごとを解決

自動車製造ラインでは、人手不足を背景に自動化ニーズが高まっています。なかでも車体の外観検査は目視検査に依存しているところが多く、品質向上・安定化、省人化が大きな課題となっています。コニカミノルタは従来の外装の色計測・管理に加えて、Eines Systems社のトンネル型自動検査技術を獲得し、品質検査の自動化とAIデータ解析によってライン不良の真因解析や自動修復を可能としました。今後は普及、発展するEV（電気自動車）の製造ラインにおいても多様な検査ノウハウと技術で貢献していきます。

技術概要

トンネル型を特長とする塗装欠陥自動検査システムや隙間段差の自動検査システムなど、自動車製造の現場の非接触、自動検査を実現します。
塗装欠陥検査システムでは、シャープペンシルの芯の直径ほどの欠陥も見逃しません（図１）またAIの導入により塗装欠陥の詳細な分類・分析も可能です。このため源流工程へのフィードバック、またオートリペア（修繕）システムの連動が可能となります（図２）
走行時の騒音やドアの開閉に支障をきたす、自動車のドア、フェンダーの隙間や段差も、独自のトンネル型検査装置により非接触での全数インライン検査が可能です（図３）